・大手弁護士事務所は避けた方がいいと思う
・相談料すら「なけなしの金」である
・決断を迫られる
・あなたの住む市区町村の無料法律相談を利用しよう
・遠くの弁護士より近くの弁護士
・私なりのまとめ
大手弁護士事務所は避けた方がいいと思う
テレビやネットで宣伝している大手の弁護士事務所。特にラジオを聞いてると結構な頻度でCM流れますよね。
・多数の解決実績があります!
・私たちにお任せください!
・費用も○○万円ポッキリ!
なんて言ってます。
「弁護士の世話になる」って普通に生活してたらなかなかナイじゃないですか。
「弁護士の世話になる=困っている」なワケで。
こっちはドキドキしながら相談に行くのに、事務的な対応されたらどーしようみたいな。
個人再生手続きという「手続き」においては依頼人ごとに金額と債権者数が違うだけでどれも同じなんでしょうけど、不安たっぷりの私に「寄り添って、親身になってくれるか」という点でずっと疑問がありました。
流作業で処理されるのもねぇ…なんか違うし。
相談料すら、「なけなしの金」である
もうひとつのネックが相談料です。
大手・個人を問わず、相談料を取る弁護士事務所がほとんどです。
30分5千円くらいが相場だと思いますが、その相談料すらナイ(もったいない)ワケです。
初回相談30分無料なんて事務所もありますが、では30分で説明できるようにまとめようと頑張るものの、そう簡単にはまとまりません。
中にはわざと30分で終わらせようとしない事務所もある(体験済み)。
1時間の相談で1万円がヒラヒラと飛んでいくのです。
決断を迫られる
ここで言う「相談」の意味、皆さんはどう受け止めます?
大抵の場合、こちらの借金事情をひと通り説明を聞いたら、弁護士は相談者に合った整理の方向性を話してくれます。
きっとそれは相談者の年収と借入額のバランス等を瞬時に判断して、自己破産なのか個人再生なのか任意整理なのかというところを考えてくださるんだと思います。
弁護士に相談するという段階でもう充分ヤバい状況ではあるものの、ハナから「依頼するぞ!」と気合入れて向かう人って少ないと思うんです。
ほとんどの人が「まずは相談してみよう」の心持ちで事務所に向かうと思うんですよね。
でも、ほぼ最後には「どうしますか?」と委任するかしないかを迫られるんです。
こんな会話が展開されます。
弁護士 「借金整理は1日でも早いに越したことはないです!」
ワタシ (そりゃそうだけど…)
弁護士 「私が引き受けますよ!」
ワタシ (話を聞きに来ただけなんだけど…)
弁護士 「弁護士費用は分割で大丈夫です!」
ワタシ (そりゃそうかもしれんけど金額デカイし)
つまり「逃げにくい」んです。
あなたが駆け込んだ弁護士が、とても感じが良くて親身になってくれそうな弁護士ならアタリですからその場で即決していいと思います。
でもハズレだったらどうですか?
横柄で、上からのモノ言いで、「借金に苦しむ底辺のヤツ!」みたいな見られ方されている気になる弁護士だったらどうします?委任したいと思います?
アタリでもハズレでも、相談料は飛んでいくのです。
あなたの住む市区町村の無料法律相談を利用しよう
ワタシなりにこういった経験を積み、見つけたのが住んでる街で定期的に開催される法律相談でした。きっとお住まいの市区町村でも開催されていると思いますのでぜひ調べてみてください。
市区町村の無料法律相談で対応してくれる弁護士は地域の弁護士会から派遣されてくる弁護士さんでしょう(私の時はそうでした)
主に個人で弁護士事務所を開いている方が多い印象があります。
それともうひとつ。
役所の無料法律相談は予約制がほとんどで、予約の段階で役所の方に相談内容を伝えます。
ここは私の憶測の域を出ませんが、おそらく予約された相談内容によって派遣される弁護士が選ばれていると想像しています。
つまり、遺産相続問題なら遺産相続問題に詳しい弁護士、借金問題なら借金問題に詳しい弁護士が派遣されてくる、ということです。
市区町村の無料法律相談のポイントは、
「(激しく)決断を迫られない」というところです。
まさに「相談ができる環境が整っている」ということなんですね。
予約制ですから後ろが控えているケースが多いため、キッチリ時間で終わります。
担当弁護士の名刺ももらえます。
借金問題は1日でも早い解決がいいのは充分承知しているものの、
「持ち帰って検討する時間が持てる」というのは心理的に大きいと思います。
持ち帰って改めて検討して、委任するかしないかを決めればいいんですから。
遠くの弁護士より近くの弁護士
市区町村の無料法律相談を利用して委任すると、結果的に「近くの弁護士」になります。
近いって便利です。
もし交通の便が悪い地方にお住まいの場合なんてなおさらだと思います。
家族にバレたくない等を理由に遠方の弁護士事務所に頼むとなにかと大変です。
弁護士には守秘義務がありますから、近くの弁護士でもちゃんとナイショでいてくれます。
私なりのまとめ
・お住まいの市区町村が開催する無料法律相談を利用する
・近くの弁護士に委任する
これに尽きると思います。
ちなみに私の場合は無料法律相談で出会った弁護士にその場で委任しました。
(2回目の個人再生手続きもお願いしました)
初回の相談の時は今でも覚えています。
収入と借入額を伝えたら、
「いやー!見事だね!あなたにはそれだけの金額を借りられる信用があったということだよ!」
「その若さで無担保でこの借入額はホントにスゴイよ!」
怒られてるんだか褒められてるんだか…みたいな。
そして次の一言が、
「よし!気持ちよく整理して楽になろうよ。ボクが手伝うよ!」
「ではいま持ってるカード全部出して!」
もうまさにその場で、「この人に任せるしかねぇ」って気持ちになり、持っていたクレジットカードをすべて差し出して「よろしくお願いします」とこの身を委ねました。
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